鈴木農林水産大臣が佐藤園をご視察——静岡・本山茶の栽培現場と中山間地における茶業の“いま”

2026年2月17日、鈴木農林水産大臣が静岡市葵区の中山間地に位置する私たち株式会社佐藤園(へご視察にお越しくださいました。

今回のご訪問は、静岡特産の緑茶である「本山茶(ほんやまちゃ)」の栽培現場をご覧いただき、山間地における茶業の現状と課題を直接ご確認いただくことを目的として行われたものです。

目次

中山間地の茶業の現状と「本山茶」の魅力

私たち佐藤園が管理する茶園は、標高が高く朝夕の寒暖差が大きいこと、冬の冷え込みが厳しいこと、そして平地に比べて日照時間が短いことなど、美味しいお茶が育つための条件が揃った“お茶の理想郷”ともいえる環境にあります。こうした中山間地ならではの厳しい自然条件が、茶葉の豊かなうま味と甘みを引き出しています。

一方で、急斜面にある私たちの茶畑は、鹿児島などの平地を中心とした産地のように、機械化による効率的な大規模栽培を行うことが難しいことが課題です。斜面での作業は足場も不安定であり、多大な体力と労力を要します。それでもなお、手間を惜しまず茶の木と丁寧に向き合うことで、皆様に愛される高品質なお茶づくりを支えています。

視察および意見交換について

ご視察の際には、代表の瓦谷より、県内で進む生産者の高齢化や後継者不足により、栽培面積が減少している現状についてご説明申し上げました。かつて美しい茶畑だった周辺の土地が、現在は担い手不足を背景に耕作放棄地となっている厳しい実情も実際にご覧いただきました。

鈴木農林水産大臣からは、急斜面の現場を前に「傾斜もあり、機械化というのは現実的ではないのですね」とのお言葉をいただき、中山間地ならではの生産現場の課題に深くご理解を示していただきました。

さらに、「現実的にどの水準であれば生産現場が持ちこたえられるのか、基盤整備も含めて現場の皆さんと意見交換して進めたい」との力強いお言葉も頂戴し、今後の供給量維持や生産基盤の整備に向けて検討を進めるお考えをお示しいただきました。

800年の歴史を持つ「本山茶」を未来へつなぐために

静岡の中山間地で育まれる「本山茶」は、800年もの長い歴史と伝統を持つ貴重な地域資源です。現在、茶業は多くの課題に直面しておりますが、今回のご視察を契機として現場の実情が広く共有され、持続可能な茶業の未来へとつながっていくことを切に願っております。

私たち佐藤園は「800年の歴史に育まれた山のお茶」を守るため、これからも静岡茶発祥の地・本山茶産地でおいしいお茶づくりに命を懸け、地域とともに歩み続けてまいります。

inspection to satoen

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